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Economics and Finance etc.

フィリップス曲線の分析

フリードマンフェルプス御考案のフィリップス曲線(Philips Curve)について軽く考察していく。

 

フィリップス曲線の前提確認

・長期と短期のフィリップス曲線がある

・短期は失業とインフレーションのトレードオフ

・長期はそれらのトレードオフが存在しない

π = π^e-ω(U-U_n)

・括弧内の公式は失業ギャップ(Unemployment Gap)

 

現代フィリップス曲線の公式

現代フィリップス曲線にはP(=インフレショック)を末尾に追加する。

したがって、

π = π^e-ω(U-U_n)+p

となる。

 

適応的期待における現代フィリップス曲線

予想インフレ率は以下のように表す

π^e = π_-1

よって、

π = π_-1-ω(U-U_n)+p

となる。

 

オークンの法則: Okun's law

失業ギャップと産出量ギャップの負の相関を示す。

この公式は

U-U_n = -0.5*(Y-Y^p)となる。

産出量ギャップが正であるため、産出量が潜在的段階より上の時は失業率は自然失業率より下の段階に位置する。よって、失業ギャップは負であると定義づけられる。