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Economics and Finance etc.

Macroeconomics

支出乗数の方程式 その2

政府支出乗数と課税乗数の違いはIにある。 1/(1-b) - b/(1-b) = (1-b)/(1-b) = 1 mpc = 0.75の場合 1/(1-0.75) - 0.75/(1-0.75) = 1/0.25 - 0.75/0.25 = 4-3 = 1 したがって、ケインズにとってバランスの取れた予算刺激策を実行することが可能。 政府支出が$…

支出乗数の方程式 その1

製品市場における所得の均衡レベル, Y = E Y = C + I + G Y = a + b(Y-T) - I + G Y - bY = a - bT + I + G Y = 1/(1-b)[a - bT - + I + G] 1/(1-b) = Multiplier [a - bT - + I + G] = Autonomous expenditure exponents ※Y=Eであればどの位置でも曲線は45°…

古典派とケインズ経済学における投資ボラティリティ

古典派経済学における投資ボラティリティ 古典派経済学において投資期待のボラティリティは需要の影響という観点において不安定である。 つまり、金利における関連した動きが貯蓄、消費、投資において相殺されるからである。 ケインズ経済学における投資ボラ…

クラウディングアウト

本稿ではクラウディングアウトについて分析していく。 クラウディングアウトの定義 簡単にいえば政府が資金需要を賄うために大量の国債を発行して、民間資金需要を抑制させることにある。 その裏では市中の金利が上昇している。 古典派経済学においては公債…

貨幣の流通速度

貨幣の流通速度の公式 貨幣の流通速度は一年ごとに市場においてお金がモノとサービスをどれくらい消費したかを平均値で算出する目盛りである。 公式は以下のように定義される: V = (P*Y)/M 交換方程式においては、 M*V = P*Y 貨幣需要に関しては、 M = (1/V…

フィッシャー方程式とその効果性

フィッシャー方程式の確認 フィッシャー方程式(=Fisher equation)は以下のように定義づけられる。 実質金利 = 名目金利 - 期待インフレ率 よって、 r = ¡ - π^e となる。 この式の項を交換すると、 ¡ = r + π^e となる。 つまり、期待インフレ率が上昇すると…

フィリップス曲線の分析

フリードマン・フェルプス御考案のフィリップス曲線(Philips Curve)について軽く考察していく。 フィリップス曲線の前提確認 ・長期と短期のフィリップス曲線がある ・短期は失業とインフレーションのトレードオフ ・長期はそれらのトレードオフが存在しない…

貨幣需要と流動性選好理論 〜ケインズ経済学〜

ケインズ経済学における貨幣需要は大きく分けて3つ存在する。 それらについて簡単に考察していこうと思う。 Transaction Motive 文字通り取引動機である。個人は取引の為に貨幣を所持し、必要に応じて取引を行う。 Medium of exchangeの法則である。しかし、…

短期と長期における総供給曲線

Short-run Aggregate Supply Curve インフレ率を向上させる要素は以下3つ ①予想インフレ率 (expectation of inflation) ②収益差 (the output gap) ③インフレ・ショック (inflation shock) 曲線は右肩上がりでポジティブにインフレ率と相関している。 Long-r…

貨幣市場の概念 〜M1とM2〜

M1とM2の測定方法について観察