クラウディングアウト
本稿ではクラウディングアウトについて分析していく。
クラウディングアウトの定義
簡単にいえば政府が資金需要を賄うために大量の国債を発行して、民間資金需要を抑制させることにある。
その裏では市中の金利が上昇している。
古典派経済学においては公債が金利の上昇を働かせ、追加の貯蓄を刺激し、結果として消費と民間投資が抑制されるためである。
ケインズ経済学では赤字財政支出を自己金融(=self financing)と呼ぶ。
これは追加貯蓄が所得の成長から生まれるためである。
クラウディングアウトの公式による定義
これらは以下の公式によって定義される。
∆Y = 1/(1-b)∆G
∆S = (1-b)∆Y
∆S = (1-b)1/(1-b)∆G
よって、
∆S = ∆G
となる。